なう ろうでんぐ

レトロゲーム界の暴れん坊天狗

我々は林家三平を知っている

三平との出会い

先日、笑点の新メンバーとして二代・林家三平が加入した。


「見た?三平、というか、いっ平。」
「見た見た、いっ平は無いよなー。」
なんて話を友人としたが、こんな会話が全国で交わされたのではないだろうか。
いっ平というのは彼が三平を襲名する前の名前である。私の様なちょうど30代前後の男達には、彼の名はいっ平として刻み込まれている事が多い。
 
ではそれはいつ刻み込まれたのだろうか?
時は1994年4月まで遡る。
テレビ東京が現在よりももっと2軍感の強いポジションにあった頃。非常に興味深く、そしてミステリアスなゲーム情報番組があった。
 
それが我々といっ平の出会いの場。
ゲーム王国である。

ゲーム王国 - Wikipedia

いっ平の話に入る前に、まずはこの番組のミステリアスな点を挙げていこう。

 

ゲーム王国が誇る世界観

1.番組MC

番組開始当初のMCはホトトギス声帯模写(声マネ)で有名な江戸家小猫(当時 / 猫八襲名後、今年逝去)と元女子プロレスラーライオネス飛鳥であった。
当時の彼らを知る方であれば、ゲーム番組の司会にその2人とは大変に前衛的だと思うことだろう。
当時の感覚がつかめない若人に向け敢えて現在の芸能人で例えると、池上彰澤穂希といった並びが近いのではないかと思う。
 

 2.有名ソフトが存在しない世界

基本的にマリオやドラクエ、FFは登場しない。登場するメーカーとして記憶に強く刷り込まれているのはカルチャーブレーンデータイーストケムコといった面々。大人になって彼らが番組スポンサー各社であった事に気付くのだが子供の頃はわかりゃしないのである。
 

 3.超人気ハード、プレイディア

番組内には子供同士のゲーム対決コーナーがあり、勝つとプレイディアがもらえた。あの名機、プレイディアである。プレイディアを知らない諸兄は調べていただければと思うが、対決に使用したゲームをもらえた敗者の方が心なしか嬉しそうな事が多いという事実だけ書き加えておこう。
 

突如ぶち込まれるいっ平

この様に独自の世界観が構築されたゲーム王国。
ここにある日突然ぶち込まれたのが林家いっ平である。
正確な時期はわからないが恐らくネット上の動画などを参照する限り番組開始から9ヶ月経ったあたり。1995年にレギュラーMCになったのではないかと推測される。私のおぼろげな記憶では「結構早めにテコ入れしてきやがったな」というイメージも残っているのだが、その後、こいつはテコどころかおぼろ豆腐じゃねぇかと気づかされるのである。
 
ゲーム王国という番組は小猫、飛鳥によって構築されていた絶妙なバランスが魅力だった様に思う。所謂シュルレアリスムの様な趣も感じる体制だったのでは無いだろうか。それがいっ平という東京チカラめしの様な男にぶち壊されるのである。
 
明らかにゲームに詳しくない話しっぷり、わざとらしく上がるテンション、会場の子供達が黙り込むギャグ。今思うとテレビを見て腹を立てたのはこれがはじめてだったかもしれない。
 
いや同じ、同じではある。ゲームを全く知らないのは小猫も飛鳥も同じである。しかし無理はしていなかった。ゲームを知らない事を2人は受け入れていた。それが声帯模写、プロレスを本職とする2人の矜持だったのかもしれないし、わからないなりに、せめてゲームの紹介の邪魔とならない様にという思いがあった気がする。
 
その一方でいっ平だ。ゲームは知らない、でもなんか盛り上げたい、楽しませたい。今となれば気持ちはわかる。小猫、飛鳥と違い実績はまだ無い、兄(こぶ平、現在は正蔵)はTVの人気者、ここをきっかけに売れるぞ!売れる!番組を盛り上げて売れるぞ!そんな気持ちがあったのだろう。そして、そこが逆にゲーム少年であった私の癇に障った。お前は面白くないんだから黙ってゲームを見せろ!
 
正直なところ、具体的な番組の内容はほとんど覚えていない。覚えているのはここまでに書いた内容と毎週の様に繰り返されるキッドクラウンのクレイジーチェイスの紹介ぐらいだ。しかし、しかしである。このいっ平のポンコツぶりだけは未だに脳裏に刻み込まれ離れないのだ。
 

そして現在

もうあれから20余年もの時が経った。その間、私がゲーム王国以外でいっ平を見たのは数える程だ。私に近い世代では同じ様な人が多いのではないだろうか?そして多かれ少なかれ彼の事を悲しい目で見つめていた人も居るだろう。
 
そして今、再び起きたのである。自分が見ている番組のテコ入れとして、いっ平が投入されるという現象が。
 
これはもう心配でたまらない。
経験則として心配が必要な状況なのである。
笑点の終わりのはじまりなのではと思ってしまうのである。
笑点という名のオマール海老とウニのゼリー寄せにチョコミントアイスをぶちまける結果になってしまうのではないかと思ってしまうのである。
しかし、唯一の希望の光は笑点大喜利がいっ平にとっては本職である事だ。ゲームと違って本職の番組なら素晴らしい手腕を発揮するかもしれない。
いや、そう信じないとやってられない!
 
いっ平に何の恨みがという書き様だが応援はしている。してる!してる!ああ、してるさ!
だが、まだまだ彼の大喜利でのいっぱいいっぱい感がすごくて答える度にチャンネルを変えたくなる衝動に駆られてしまうのだ。
そんないっ平には思い出して欲しい、故・猫八師匠の顔を、現在、会員制のバーをやっているライオネス飛鳥の顔を。そう、平常心だ。あの頃の様に焦ってはいけない。
その後ライオネス飛鳥は早々に降板し、いっ平が何年もMCを務めるのだが、ずっと焦り続けていた気がする。だからこそ猫ネスコンビの顔を思い出そう。彼らの揺るがぬ平常心を思い出せば、いっ平もきっと笑点に馴染んでいくのではないだろうか。
 
そうすればきっといつか、こう自慢して言える日が来るに違いない。
我々は若い頃の林家三平を知っている。と。

真説 バルーンファイト

「豪華客船乗ってたのに...腹が減ってるのなんでだろぅ...」

「なんでだろぅ...」

 現実逃避する様に歌ったいつものフレーズは客席に届かぬまま消えていく。
 僕はテツ。テツandトモの赤い方と言えばわかるだろうか。
 
 
 
 この上なくおいしい営業に来たはずだった。
 約1ヶ月のあいだ豪華客船に同乗し、日に1回、1時間程度のステージをこなす。それだけで通常の半年分に迫る程のギャラが得られる予定だったのだが、もはやそれどころではなくなってしまった。
 
 東京から出航し7日目の夜、僕たちがステージに上がっているときの事だ。ちょうどネタが終わる間際。
「なんでだ!なんでだ!なんでだなんでだろぉ~お~、おぉ~お~お~ぉお~」
 このタイミングで僕が高速スピンをかましていた瞬間にそれは起こる。
 
 スピンしている自分の体がふわりと宙に浮く。
 遂に僕はスピンを極めてすぎてしまったのかと思うと同時に轟音が耳に届いた。
金属が擦れ、割れ、潰される様な音。そして僕の体は地面に叩きつけられる。
 
 
 僕らが乗っていた船は、どことも知れぬ島に座礁した。
 
 
 座礁から1ヶ月、船のエンジンは完全に死んでおり、GPSや通信手段も一切機能していない。
 500人程の乗客や乗組員は軽傷を負った人を除き無事だったが、船内にあった食料も底をつき始め、皆が慢性的な空腹に苛まれている。
 数日すれば来ると思っていた救助も一向に来る気配が無い。この絶望的な状況で、僕の様な芸人ができる事は無い。
 
 座礁した時のことだが、船長が言うには船の前に急に島が現れたらしい。
 乗客たちはそんな訳がないだろう、操船ミスではないのかと大いに責めたのだが、船員達全員が同じく急に現れたと主張していることを鑑みると、その奇妙な現象に納得せざるを得なかった。
 
 そしてこの島に漂う不気味さが、さらにその納得感を強める。
 まず決して晴れる事がない。
 常にどこかに雷雲が浮かんでおり、そこからは一定期間で強い稲光が放たれている。
 
 次に大量に生息する飛べない鳥たちである。
 島に下りた僕たちの眼にまず入ったのは、座礁した船を遠くからみつめる大量の鳥だった。
 最初こそ放っていたのだが、3日目あたりだっただろうか、ふと誰かが言った言葉に僕はハッとさせられた。
「あいつら、飛んでるか?」
 そう、鳥の風体をしながら一切飛ばないのである。かといってニワトリとはまた違う明らかな鳥にも関わらずなのだ。
 
 そしてしばらくして船にある食料の底が見えてきたころ、あの鳥を狩ろうという話になり、比較的動ける者たちが狩りに出た。
 しかしだ。
 思いのほか知能があるのか、鳥たちを捕まえられそうな気配がまったくない。姿は見えるのだが少しでも近づくと一定の距離を保ちながら離れていくのだ。
 しかし完全に逃げる事はしない。まるで我々を監視している様にも見える。
 
 誰も言わなかったが僕の頭には嫌な考えが浮かんでいた。
 相手を食料であると考えているのは我々だけではないのではないだろうか。不可解な事に鳥達が何かを食べている様子は見て取れない、そして1周5kmほどのこの島には一切の食料がない。生えているのは雑草だけだ。
 一体あいつらはどうやって生きながらえているのだろう。
 
 もちろん海にも活路を求めた。釣竿らしきものを作り魚釣りを試みたものの、全ての釣竿は何者かによって海にひきずりこまれた。
 恐れ慄く者もいたが、逆に引きずり込むほどの大魚であれば食料として大いに価値がある、と考えた者がまずば姿を確かめようと船から救命ボートを下ろした。
 そして間もなく、救命ボートばバリバリと砕けた。
 正直なところ今だに信じられないのだが、鯨サイズのピラニアらしき大魚がボートを噛み砕いたのだ。
 我々にはあれは狩れない。狩られるのは我々の方である。
 
 
 やはりこの島は全てがおかしいのだ。
 鳥は捕まえられず、海にも活路が見出せない。八方ふさがりにも思える状況の中、船員の一人がみんなの前にボンベと風船を持って現れた。イベントの飾りつけのために用意されていたものらしい。
「もう、この手段しか無いかもしれない。」
 そう、まさかの提案である。この風船をつけて飛ぼうというのだ。
 
 豪華客船というものは言ってしまえば老後の道楽である。乗員以外の若者というのは全く居ない。
 風船で飛び、どこかへ助けを求めに行くとすれば必然的に体力がある船員か僕たちなのだが、船員たちは万一、船のエンジンが復旧した場合に必要である。
 そんな状況の中僕らは、飛ぶと決めた訳ではない、あくまで試すだけだ、との前提を強く示した上で風船での浮上を試すことになった。
 
 体に縄をくくりつけその先に風船をとりつける。風船の色は奇しくも僕のジャージと同じ赤だ。
 風船にヘリウムが注入されていく。イベント用という事もありかなりの大サイズの風船でパンパンになる頃には僕の背丈の2倍ほどになった。
 しかしまだ体が浮く様子はない。2個目の風船を体にくくりつけヘリウムを注入する。
 
 同時にトモにも風船がくくりつけられている。やはりジャージと同じブルーの風船。まぁこんな時でも――いや、こんな時だからこそ色を合わせるというのは重要かもしれない。トモもまだ浮かず2個目に入っている。
 
 2個目にヘリウムが入るに従い僕の体は段々と軽くなっていく。そして、2個目の風船がパンパンになる頃、遂に僕は浮いた。
 どういう按配なのか、両手で羽ばたくと浮き、はばたきを止めると落ちていく。どうやらトモも同じ様だ。
 安定した飛行のためにはせめてもう2個ぐらい、というかもっともっとたくさん風船が必要だろう。しかしちょうどヘリウムはなくなった様で、ボンベの口を閉じながら船員が言った。
「ちょうどヘリウム切れですね、まだボンベあったので持ってきます」
 
 船内に戻っていく船員。しばしの休憩だ。
 慣れてくると以外に楽しい。強いはばたき、弱いはばたきで高度を自在に調整できる様になってきた。
 10mぐらいの高さに上がった辺りでくるりと体をむきなおし船のほうを見る。
 すると信じがたい光景が目に入ってきた。
 
 鳥達が大量のボンベを船内から次々に持ち出しているのだ。小脇には風船も抱えているように見えた。
「捕まえろ!」
 先ほどの船員が叫びながら船内から飛び出す。
 しかし元々我々が捕まえられなかった鳥たちだ。1匹たりとも捕まえられず、あっというまにボンベを持ち去っていった。
 
 泣くよりももっと悲愴感溢れる顔で船員が戻ってくる。
「全部…全部やられました。その風船で最後です。」
 
 僕らの選択肢は無くなった。
 ヘリウムが風船から漏れる前に速やかに飛び立ち、どこかに到達し助けを呼ばなくてはならない。
 どの道ここに居てはゆっくりと死を待つだけだ。
「行こう、テッちゃん」
 長年連れ添った相方が覚悟を決めている。僕も覚悟を決めるしかない。
 
 乗員や乗客達に決意を伝えると、乗員の1人が近づいてきて言った。
「気休めにしかならないかもしれないですが、これを」
 彼は赤と青のヘルメットとスパイクを僕らに差し出した。確かに気休め程度かもしれないが、今は何でも心強い。
 なぜか僕には青の渡され、トモには赤が渡された。逆!逆!と普段ならツッコミたくなる場面だがそのままにしておいた。
 これから長い空の旅になる。相方の色をそばに置いておくのも悪くない。
 
 船長が最敬礼しながら言う。
「お二人が最後の希望です。どうかご無事で」
 
 僕らは両手をはばたかせ浮き上がる。
 30Mほどの高さになったころだろうか、トモが不思議そうに言った。
「おいテッちゃん、あれは何だ?」
 
 島のいたるところで白い丸が大きくなっている様子が目に留まった。
 目を凝らしてみる。まさかである。鳥達が白い風船を膨らましているではないか。その異様な光景に動けないでいると膨らみきった風船がふわりと飛びはじめた。
 その風船1つ1つには鳥がくくりつけられている。そして信じたくはないが、その風船たちは明らかにこちらに向かってきている。
 
やはり彼らは僕らを見張っていたのだ。この島から逃がすつもりは無いらしい。
恐怖で叫びだしそうになる僕にトモが冷静に言う。
「風船にも限りがある、奴らの風船を全て割ってしまえばいいんだ」
 
情熱の赤、冷静の青。やっぱりこいつと組んでよかった。トモが笑いながら言う。
「テッちゃん、こいつらみんな倒して一緒にバルーントリップしような」
 
 
 
――後に僕は一人でバルーントリップをしながら、なんでだろう。と思うのであった。
 
 
(続きはバルーンファイト本編でお楽しみください!)

第1回 マイケルオブマイケルズ選手権

マイケル

急なマイケルに面食らった方も多いのではないだろうか。
まずはお詫びしたい。そして伺いたい。
この"マイケル"という文字を見て、皆さんの心の中には
どんなマイケルが浮かんだであろうか?
あんなマイケル、こんなマイケル、はたまたそんなマイケルか。

 

答えは無い。皆さんの心に浮かんだマイケルが、
あなたによるあなたのための世界に一つだけのマイケルなのだから。

 

しかしだ。それだけでは"マイケル"という言葉自身が気の毒ではないだろうか。
"マイケル"の文字を見てそれぞれが思い浮かべるマイケルがあるにもかかわらず、
"マイケル"自身は自分がどのマイケルだと思えば良いのかわからないのだ。

 

そこでだ。今回は"マイケル"のために、マイケルといえば一体だれなのかを調査する事とした。調査手法は以下の通りである。

 

調査手法

1.マイケル界の2大巨頭を選出

2.2大巨頭の名称を組み合わせてgoogle検索

3.検索結果上位10件それぞれのページが2大巨頭のどちらに言及しているか確認

4.言及が多かった方を真のマイケル、マイケルオブマイケルズと認定する

 

何を言っているのか意味がわからないと言う諸兄も多いかもしれない。
見ればわかる。
さあ、マイケルオブマイケルズを巡るコロッセオに場を移そう。

 

西

さあ、まずは2大マイケルの登場だ。

西ゲートから現れたのはこの男!

ジョージ・マイケル
レディース・アンド・ジェントルマン...ザ・ベスト・オブ・ジョージ・マイケル

Wham!のボーカルとして世界のポップシーンに衝撃を与えたこの男!
は?Wham?誰?とか言ってしまうヤフコメ民も"Last Christmas"の人だと言えばピンとくるのではないだろうか?マイケル界の頂点に立つべく、いまここでWakeMeUP!!!

 

そして東ゲートから現れるのはもちろんこの男だ!

説明不要!決めるまでもない!マイケルは最初から俺のものだ!

マイケル富岡

UFO仮面ヤキソバン キャラコットキーチェーン(立ち)

何だ!?何なんだ!?お前は一体何なのだ!?ヤキソバンやドラマ「HOTEL」で確かやや偉めのポジションの役をやってた様な気がするのを筆頭に、その他にもきっと何らかの輝かしい代表作を持ちながらもその実、何を本職とするのかわからないこの男!あと、ダンプ松本と付き合ってなかったっけ?と思ったけど調べたらそれは黒田アーサーだった!

そんなぼやっとした印象のマイケル富岡があげ玉ボンバーでマイケルの称号を狙う!

 

さあ、役者は揃った!

もはや他のマイケルが口を挟む余地は無い!何か大事なマイケルを忘れている気がするがそんな些細な事はどうでもいい!

さあ!運命の検索!

 

検索

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そういうことか、とようやく理解できた方も多いのではないだろうか?そういうことです。では最上位の結果から順にみて行こう。

 
1件目

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まずはマイケル富岡に1ポイント!

ジョージ・チャキリスの方が目立っているが気にしないで行こう!

 

2件目

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マイケル富岡に2ポイント目!

ショーンKとは似ていないから心配無用だ!

 

3件目

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3件目は画像検索結果!ここでもご覧の通りのマイケル富岡!余裕の3ポイント目!

 

4件目

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ショック。ショックである。

ジョーマイケル富岡”なんてフレーズは私が作らなくてもこの世に既に存在したのである。4件目は失意のドロー

 

5件目

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ここもマイケル富岡へのポイントで良いでしょう。4ポイント目!

 

6件目

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大ショック。ショッキングショックである。

"ジョーマイケル富岡"どころか英作までフュージョンしてしまった。

歌って踊れる焼きそば棋士の誕生である。ドロー

 

7件目

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タイトルでは判断できないのでページ内を参照したところスポーツ選手と似てる人物を投稿するラジオコーナーの記録の様だ。その投稿者のペンネームの一つに信じがたい記述を発見した。

群馬県みどり市・ボーイジョーマイケル富岡製糸場」

なんという事であろうか。ボーイまでくっつき英作を押しのけて製糸場が割り込んできた!ペンネーム界のグレートブリテン及びアイルランド連合王国状態である!

"ジョーマイケル富岡"というフレーズを思いついただけでブログの一記事にしようとした私が恥ずかしい。ドロー

 

8件目

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知るか!

さらにマイケル富岡もタメだとの事。5ポイント目!

 

9件目

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うーん、マイケルとマイケル富岡でマイケルがかぶってしまった。

マイケル富岡6ポイント目!すでにウイニングランに入っております!

 

10件目

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ここの中にも「ジョーマイケル富岡」の記述あり。ドロー

 

結果発表

×ジョージ・マイケル 0 - 6 マイケル富岡

マイケルオブマイケルズはマイケル富岡に決定!

マイケル富岡の圧勝で幕を閉じます!

 

次回、クリス松村VS松村雄基でまたお会いしましょう!

さようなら!

真説 ドンキーコング(2)

前話

 

 ゴゴーという空気を含んだ低い音と金属が擦れる高い音、そして小刻みに揺れる部屋。

 朝か。僕はいつもの通り、目を閉じたままこのノイズをやりすごす。
 
 高架下のアパートに住む僕の毎日は、始発列車による目覚ましから始まる。
 ここから出勤の時間までは列車が来る度に起きて寝ての繰り返しだ。とはいえまだ早朝のこの時間は運転間隔が広い。2本目が来る30分後まで再び眠りにつく事にする――つもりだったが、何やらいつもと様子が違う。
 始発はもう行ったというのに音が止んでいないのだ。ゴゴゴと地から響いてくるような音。
隣りの部屋だろうか?いや……この部屋か?そういえば僕は昨日……。
 ぼやけていた意識の輪郭が徐々にはっきりしていく。そうだ、あのゴリラは……。
 
 昨日の事を思い出した僕は上体を飛び起こす、その瞬間、背中に走った刺すような痛みに思わず声が漏れた。
「ホッホウ!」
「おう、起きたか」
 声の方に目を遣るとよく見慣れた顔――ブラッキーが座っていた。彼は僕と同じ会社に雇われている解体工だ。同じ時期に雇われた縁で仲良くしており、社内では数少ない友達と言って良いだろう。
 僕は作る側、彼は壊す側なので同じ現場で仕事をする事はほとんど無いのだが、逆にその距離感がちょうど良いのかもしれない。そして何より彼はセンスが合う。オーバーオールにヒゲ面というスタイルがいかに素晴らしいかを理解している数少ない男だ。
 
 そういえばあのゴリラは。と思うと同時に、さっき聞こえたゴゴゴという音が耳に入ってきた。音の聞こえる方向に顔を向けると、そこには昨日のゴリラが大の字になって寝ていた。
 
ブラッキー、君がここまで?」
「礼はいらんぞ、お前らをネコに突っ込んで押してきただけだ」
 押してきただけ、といっても現場からここまでは普通に歩いても片道1時間だ。大人1人とゴリラを乗せて運んでくるのには随分骨が折れたはずだ。
 そんな事をおくびにも出さないブラッキーに心からの感謝の念が生まれた。
 
 神妙な空気を察してか、からかいながらブラッキーが言う。
「それにしてもお前あんなでかい声出すんだな、イヤッフー?だっけか?」
「なんだ、君もあそこに居たのか」
「騒がしいから何かと思って見に行ったらお前がいてよ、声かけようとしたところでイヤッフーだよ」
 
 続けてブラッキーはあの後の事を教えてくれた。
 僕が麻酔銃を受けてしまい、保険所の面々は大きく動揺した。僕の過失とはいえ上の人間に伝わると不味い事になるのか、この事は口外しないでくれと懇願したらしい。
 そこでブラッキーが出て行き、このままゴリラを置いていく代わりに口外しない事を約束してその場を収めたそうだ。
 僕が受けた麻酔銃は子ゴリラ向けだった事もあり非常に弱く、刺さった部分の痛みはあれども1日安静にしておけば十分らしい。
 
 一通り話し終えると、そこまでの調子から少し落としてブラッキーが言った。
「なぁ悪い事は言わん。やっぱり保健所に引き渡したらどうだ。お前一人が食っていくのだって楽じゃないだろ?」
 その言葉に責める様な意図はなく、僕の身を案じてという事はよくわかった。しかし、その提案には静かに首を振ることでしか答えられなかった。
「まぁそうだわな。サーカスに見放されたDonkeyKongか」
「僕みたいだろ?」
僕の自虐的な問いかけにブラッキーはそのヒゲを揺らした。
「まぁ、くれぐれも無理はするなよ。思ったよりお前も元気そうだし、そろそろ帰るわ。」
 
 床に置いていた仕事道具のハンマーを拾い帰り支度が整うと、ブラッキーは面倒くさそうに言った。
「そうだ、話した事なかったけどな、実家農家なんだわ。いつも食い切れねぇ量のバナナとか送ってくるからよ、ここに捨ててくぞ」
 ブラッキーが指差す先を見ると黄色く輝くバナナが3房置いてあった。実家が農家だなんて初耳だ、それに確か出身はかなり寒い地方だったはずだ。
 果たしてそんな地域でバナナなんて育てられるのだろうか。その上、こんな綺麗で真新しいバナナがちょうど良く届いたりするものだろうか。
 
 心に疑問が浮かび上がったが、これ以上彼を面倒臭がらせてしまうのが一番申し訳ない。僕はできる限り最大の感謝を込めて。
「恩に切る、ブラッキー
とだけ言った。
 
 つづく

真説 ドンキーコング(1)

「ねぇ、ドンキーの事なんだけど。ちゃんと考えてくれてるわよね?」
 ドレッサーに座ったレディが鏡越しにそう言った。
 こんな大雨の日にもよく通る彼女の声には、ピアスが上手く通らない以外の怒気も含まれている。
 考えるも何も答えは決まっている。しかしその答えは決してレディが納得するものではなく、僕の本心は何者かに握りつぶされ、誰の心とも知れぬ言葉がスラスラと口から流れ出た。
「ああ、当たり前じゃないか。ちゃんと考えているよ」
 いつからだろう。僕が本当の事を言えなくなってしまったのは。
 
 傍らに座っていたドンキーが、僕の言葉を聞いてこちらへ視線を向ける。その視線に耐えられなくなった僕は、Mと書かれた赤い帽子を目深にかぶり直してやり過ごした。
 そういえばドンキーと出会ったあの日も、こんな大雨で憂鬱な日だった――。
 
 
 
「ちょっと待ってください。あまりに一方的じゃないですか!」
 
 工事現場の横に設置された事務所、と呼ぶには程遠いプレハブ小屋にこだました僕の声は、すぐさまどこかに吸い込まれ、事務所の屋根を叩く雨音に上書きされた。
その雨音と同じ様なリズムで所長が声を発する。
「すまないマリオくん。これは議論ではない。決定事項の通達だ。」
 行きどころのない感情とは裏腹に、僕はこの感情を表現する言葉を知らず、アワワワワワという情けない声を出してその場にへたり込むしかなかった。
「以上だ。さあ、行ってくれ」
 僕の言葉を待たずして所長はデスクへと向き返る。向き返りざまに「ドンキー」と小声で言ったのを僕は聞き逃さなかった。
 ドンキーとはそのまま言えばロバという意味だが、イギリス系の所長にとっては、のろま、まぬけ、という意味を持っている事ぐらい僕は知っている。
 
 事務所の扉を開けるとさらに雨足は強まっていた。
 泥と化した地面にゆっくりと両足を差し出す。履き潰された安全靴は既にその機能を失っており、気を抜くと転倒してしまいそうな程に足元はおぼつかない。
強い雨は容赦なく赤い帽子を打ちつける。僕はゆっくりと泥の中に沈んでいく様な錯覚にとらわれた。
 
 所長からは賃下げを通達された。これまでの月給10コインでもままならなかった生活を8コインでどう保っていけと言うのだろうか。いつか月給が上がることを信じ働いてきた5年間は水泡と化した。
 変わりはいくらでも居る、と所長は言った。脅しではない、言葉そのままだろう。
 イタリア系移民の僕にとっては、この"配管工"と言う仕事にありつけただけで奇跡だった。ただその奇跡と引き換えに、僕は考えられないほどの低賃金で雇われている。
 
 さて、どうしたものだろう。今後、給料が上がる望みは絶たれた。転職するとしても転がっているのはさらに低賃金の仕事だけ。商売を始めるにも資金がない。あとはマフィアにでもなるぐらいか。まるで出口の無い土管の様だ。
 つまるところ所長はこう言ったのだ、このまま地を這い回って死ね、と。
 あぁ、どこかに叩くとコインが出てくる箱でもあればいいのに。
 
 そんな諦めとも悟りとも言えそうな妄想に辿り着いたとき、工事現場が騒がしくなっているのに気づいた。
 現場と言っても基礎工事の段階なので建物らしいものはまだ何も無い。しかし数年後にはここにこの街で一番の高さとなるビルが建つそうだ。
 仲間の職人たちのざわめきと共に小動物の様なキーキーとした叫び声が聞こえてくる。僕はその悲しみとも苦しみともつかぬ叫び声に引き寄せられ現場へと向かった。
 
 叫び声を囲む職人たちは困り声を上げていた。
「おいおい冗談じゃねぇよ捨てゴリラじゃねぇか」
 職人たちの間から覗き込むと樽の中から顔を出し叫び続けているゴリラが見えた。背丈は人間で言えば5歳ほど、まだ子供だろう。
 捨てゴリラは決して珍しいものではない。この地域は未だサーカスの人気が高く、多くのサーカス団が存在する。しかし、中には質の悪いサーカスもあり、芸の飲み込みの悪い動物は、エサ代が嵩まない若いうちに捨てられる事もままあるのだ。
 つまりこのゴリラもそういう事らしい。
 
 そうこうしている内に保健所と名乗る人間達がやってきた。誰かが早々に連絡を入れていた様だ。捨てられていた時間や状況を形式的に聞くとリーダーらしき男は雨音と同じリズムで言った。
「では回収します」
 
 彼らは慣れた手つきで準備をはじめる。
「何ミリにしますか?」
 簡易的な銃らしきものを組み立てながら若手と見られる男がリーダーに問いかける。恐らく麻酔銃なのだろう。
「背中を向けろ」
 リーダーの指示に従い若手の男はゴリラの背中が見える様に樽を回す。するといままで見えなかった樽の面に何やら赤いペンキで文字が書き殴られている。
 
 ――Donkey Kong
 
 その文字を見た瞬間、僕の頭には知りもしないこのゴリラの人生が流れ込んできた。
 
 両親の愛を受けられたのは生を受けてほんの数ヶ月。サーカスに売られてからは過酷な芸の訓練とわずかばかりの食事を繰り返すだけの日々。
 芸を覚える努力はしている、しかしなかなか覚えられない、慢性的な空腹で集中力も続かない。そしてトレーナーから繰り返し投げつけられる「ドンキー」の言葉。結局覚えられたのは樽を投げる芸だけだった。
 そしてその挙句、もう見込みがないと判断され、どことも知れぬ工事現場に放置されてしまった。もちろん野生で生きていく術など何も知らない。つまりはこのまま死ねということなのだ。
 
「射撃用意!」
 ここまで淡々と話していたリーダーが上げた一際大きな声により、僕は現実に引き戻された。
 彼の持つ麻酔銃はまっすぐにゴリラの背中を指している。トリガーにかかる指には徐々に力が入っていく。ゴリラに銃は見えていないものの尋常ではない気配を感じたのか、さらに高い叫び声をあげはじめた。
 
 「イヤッフー!」
 気づくと僕は職人たちの間をかきわけ、ゴリラを覆い被さるように飛びついていた。
 ゴリラの叫び声、バスンという鈍く乾いた音、樽がバラバラに壊れる音。
 背中に鋭い痛みを感じながらも僕は叫び続けた。
「殺すな!僕だ、僕なんだ。僕が引き取る、僕が引き取るから、殺さないでくれ!」
 
 最初は出ていた声も徐々に小さくなっていき、遂には口から空気が漏れるだけになった。
 背中の痛みも段々と僕の知覚から離れていく。しかしなぜか、胸元に感じる鼓動と暖かさだけははっきりと感じられていた。
 職人達のざわめきと、いつしかキューンという悲しみを帯びた音に変わっていたゴリラの声を聞きながら、僕は意識を失った。
 
 

ファミコンに於けるパンツパイオニアを探して

前回の記事ではファミコンを介したパンツへのアクセスについて論じた。

そして今回はそれを起点として実際にパンツが登場するファミコンソフトを辿る旅に出よう。
旅に出る前にまずは参考文献の紹介だ。本稿執筆前に調査を行ったところ、先鞭となる研究が多く存在することがわかった。下に挙げたのはそのほんの一部であるが、
いずれの研究も多くの知見と情熱に溢れているので是非ご一読いただきたい。
これら研究の存在も、前回私が提示した通り、ファミコンがパンツ源として重要な存在であった事の証左になると言えよう。ではこれだけ研究が進んでいる分野で私が何をするのかだが、今回はファミコンで初めてパンツを晒したキャラクター、つまりパンツパイオニア(pioneer panties)を探したいと思う。
どの世界においてもパイオニアの存在は非常に重要であるがゲームに於いては殊更である。Wizardryがあるからこそ、DQ、FFが生まれ。ストⅡがあるからこそ、VF、鉄拳が生まれ、パンツがあるからこそ我々が生まれたのである。いわばパンツパイオニアは我々の親なのである。
 
そんなパンツパイオニアはどのファミコンソフトに登場するのか。本稿では初のファミコンソフトであるドンキーコングから順にゲーム内にパンツが登場するかを精査し、パンツパイオニアが誰であるのかを突き止める事を目指す。
 

1本目 ドンキーコング(1983年7月15日発売 / 任天堂)

まずは言わずと知れたファミコンローンチタイトル。ドンキーコングである。
意外と知られていないかもしれないがドンキーコングにはこんなバックストーリーがある。
ドンキーコングはマリオのペットであった。しかし、マリオが恋人のレディと仲良くするあまりかまってくれなくなってしまった。嫉妬にかられたドンキーはレディをさらい・・・。というストーリーである。
 
ペットが女性を拉致するという暴挙にでるほどに追い詰められるとはよっぽどの事態である。独自研究であるがレディはマリオにとって初めての彼女だったのでないだろうか。しかもその初めての彼女がエロかったのであろう。それならば周りが見えなくなって当然であり、このストーリーも納得いくものとなる。
 
それほどまでにマリオを魅了したレディである。自分の記憶には無いが、もしかするとその持ち前のエロさを発揮しゲーム中にパンツの1枚や2枚出しているのではと思い全てのステージを精査した。
結果

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1面から3面すべてに登場するレディであるが、終始この動きしかしない。2パターンである。パンツどころかとんだマグロレディである。

 

2本目 ドンキーコングJR. (1983年7月15日発売 / 任天堂)

続いてもローンチソフト、ドンキーコングJRである。
残念ながらこのソフトについてはあまり語る部分は無い。
結果

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子猿IN / レディOUT

女性が居なくなってしまった。

3本目 ポパイ(1983年7月15日発売 / 任天堂)

ローンチソフト最後の1本となるポパイ。
ドンキーコングJrでは猿が増え女性が消えるという憂き目にあったがポパイにはオリーブが居る。オリーブ女史がオリーブのオリーブをポロリするする瞬間があるやもしれぬと考え全ステージをプレイし精査した。
結果

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レディより増えたが歩き方で2パターン、バンザイで1パターンの計3パターンしかない。
3パターンしかないのにパンツを出しているパターンがある訳もないのだ。
しかし、このオリーブが投げるハートはパンツのメタファーではないかという意見も近年、私が叫んでいる。そういう意味ではパンツパイオニアではあるのだがメタファーはどこまでいっても所詮メタファーに過ぎない。

4本目 五目ならべ 連珠 (1983年8月27日発売 / 任天堂)

4本目にして遂に生物がいなくなってしまった
完全に本稿の趣旨とは関係ないが、電源をONにしたとほぼ同時に響き渡る「トゥルルン」は最高に気持ちが良い。こればかりは近年のゲーム機では味わえないポイントであると考える。
パンツに戻ろう。この様な勝負事のゲームにおいては、勝利時にごほうびパンツが出る可能性も0ではない様に思われる。その可能性に賭け、最大難易度である上級で挑戦した結果が下のものである。
結果

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文字情報の宝石箱である。例えばだがパンツを使ってプレイヤーを称える気概があったのであれば後世に大いに語り継がれる素晴らしいゲームであったと思う。

5本目 麻雀 (1983年8月27日発売 / 任天堂)

こちらも引き続き生物は登場しない。
しかし五目ならべで勝つよりも、麻雀にで勝った時の方がパンツを見れる可能性が高い気がするのは私だけではないだろう。念のため上級で戦った結果がこれである。
結果

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どうだろうか、五目ならべよりも適当でいっそ清々しくも感じる画面である。

6本目 マリオブラザーズ (1983年9月9日発売 / 任天堂)

再び生物の登場するゲームに戻ってきた。しかし登場するのがヒゲとカメ、カニ、ハエときてはどうしようもない。
結果

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パンツが出てこない上にカニに追われるという体たらくである。

 

7本目 ポパイの英語遊び (1983年11月22日発売 / 任天堂)

再びポパイの登場である。ポパイからほんの4ヶ月。4ヶ月ほどでは何も変わりはしないのだ、ゲーム形式が変わってもオリーブは同じく3パターンでうろうろするだけであった。

結果

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パンツが出てこない上に、ノーヒントで3文字の単語を当てさせようとするのはいかがなものかと私は思う。

8本目 ベースボール(1983年12月7日発売 / 任天堂)

8本目はファミコン初のスポーツゲーム、ベースボールである。ベースボールに関するパンツと言えばチアガールである。いや彼女たちから時折見えるあれはパンツではないぞとのご指摘もあるかもしれないがその指摘は無粋である。パンツではないがパンツには限りなく近いものとして扱うことが重要なのであり一つの生存戦略でもあると私は考えている。その思いを胸にスタンドにチアガールがいないか目を皿の様にして調査した。
結果

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カメラがアルプススタンドに切り替わることなく試合は終わってしまった。

9本目 ドンキーコングJR.の算数遊び (1993年12月12日 / 任天堂)

ポパイと同様に教育テイストの味付けで再構成されたゲームだ。
残念ながらレディは登場しないためこのゲームについても語るべきところは少ない。
結果

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レディに嫉妬したかと思えば一方でこの教育パパぶり。やはり人(猿)というものは一面だけを見て判断できる様なものではないのだ。

10本目 テニス (1994年1月14日 / 任天堂)

遂に年が明けてしまった。ファミコン元年のファミコン少年達はパンツに出会う事はできなかったのである。しかしここで救世主があらわれる。それがテニスである。
女子選手のスコートからナブラチロワがこんにちはする事を期待しプレイした。
結果

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最大レベルの5に勝った瞬間の画面がこちらである。10万ドルはいらないのでパンツはどこなのか答えて欲しい。

女子選手が登場しないのであれば「テニス(MEN)」なり「テニス(パンツ抜き)」などのタイトルにすべきである。大変にがっかりした。

11本目 ピンボール (1994年2月2日 / 任天堂)

麻雀以来の無生物系ゲーム。と思いきや思わぬ伏兵の登場である。一通り精査して早々に次のゲームへ移行しようとしたところ下記の様なボーナスステージに移動した。

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おわかりになるだろうか。このステージは特定条件で上部にいるレディの足場が小さくなり、十分に隙間が空くと落ちてくるのでマリオでキャッチするという仕組みだ。

スカートの女性が落ちるという事はつまりはそういう事になるのではないか。期待に胸を躍らせながらプレイを続ける。

結果

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みなさんどうだろうか。私には見えた。見えたと思う。

しかし研究者としては間違いの無い検証をしなければならない。一抹の不安を抱えながら、この落ちる瞬間のレディを拡大した。

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人生とは無常である。パンツ探しの旅はまだまだ続く。

12本目 ワイルドガンマン (1994年2月18日 / 任天堂)

期待の高まったピンボールでの空振りは大変に堪えたが研究とは苦難の連続である。
気を取り直し次のワイルドガンマンでのパンツ探しを再開する。ワイルドガンマンファミコン初の光線銃デバイスを利用したゲームである。パンツ期待度は大変薄い事は承知だがパンツというものはラブストーリーよりも突然に表れるものである。強い心で精査を行った。

結果
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パンツは突然にである。これをパンツと認めたくない気持ちはあるが、パンツでなければ何なのであろうか、そう、これは正真正銘のパンツなのだ。
職業に貴賤なし。パンツにも貴賎なし。
ここに高らかと宣言しよう。

ファミコンにおけるパンツパイオニアは、ワイルドガンマンに登場するヒョロめのゴロツキである。

インターネットの発達により変容するパンツアクセシビリティ

インターネットの急激な発達により我々の社会生活というものは大きく変容した。
光通信スマートフォンハッピーターン、一昔前には夢物語と思われていた様な事が次々と実現している。
そして何よりも大きく発展したのが、パンツへのアクセシビリティである。
 
平成生まれの若々しい諸兄にとっては想像もつかない事であろうが、私の様な昭和生まれの少年達にとって、パンツとは追いかけても追いかけても逃げてゆく月の様な存在であった。
 

当時の少年がパンツにアクセスする方法というのはごくごく限られたものであったのだ。
親の目をかいくぐり深夜のパンツ関連番組を視聴したり、河原で遺棄されているかもしれないパンツ専門誌を捜索するなど、努力に努力を重ねた結果、ようやくアクセスできるものがパンツだったのだ。
いや、本来パンツとはそうあるべきなのだ。


それが今はどうであろうか。検索窓にパンツと入れれば即パンツである。
ブラウザ開けたら2秒でパンツだ。なんと悲しい事だろう。
そんな容易に見れるパンツはパンツではない。私に言わせればそれはインスタントパンツに過ぎない。
ありていに言えばインスパンである。それどころか実質はインスマンなのだから私の様なおじさんにはもう訳がわからない。
 
ここで今一度、読者に問いたい。
レトロゲームをメインテーマに据えていこうと考えていた当ブログの初記事がなぜこんな事になってしまっているのか。
知らねーよ、というのが皆さんの率直な感想だろう。しかし、しかしである。昭和生まれの少年たちにとって、パンツというものはこれほどまでに熱くなってしまうものなのだという事だけはご理解いただけたのでないだろうか。
 
話を戻そう。前述の通り、パンツへのアクセス導線は非常に限られていた。
それ故にどんなクオリティのパンツであっても大変に貴重なものだったのである。
私の言わんとする意味がだいたい見当がつきましたか、私はこう言いたいのです。「パンツはどこだ!」

そんな中で貴重なパンツ源のひとつとして活躍したのがファミコンである。
ようやく私がテーマとしたかったレトロゲームの登場だ。
これを読む諸兄の中には「ファミコンがパンツ源?ファミコンに出てくるパンツなんて所詮は数個のドット集合体だろ?」なんて思う人がいるかもしれないがちょっと待って欲しい。
私は声を大にして言いたい、ファミコン世代の想像力を・・・なめるなよ・・・!!と。

ゲーム黎明期の開発というのは制限との戦いでもあった。容量も少なく、ハードのスペックに限りもある。
しかしだからこそ、その制限の中で最大の表現をする努力というものが詰め込まれていたのだ。
そして私達もそれを最大限の想像力で受け入れた。

画面が赤く点滅するだけで私達は炎を浴びた思いをした。
白い1ドット達が黒い空間を流れるだけで私達はそこに宇宙を見ていた。
そして下半身に純白のドットが集合するだけで私達はそこに本物のパンツ(real panties)を見ていたのである。

少々お喋りが過ぎたようだ。
本来はここからファミコンにパンツが登場するまでの歴史を語りたかったのだがそれは次回へ持ち越す事とし今日は筆を置くとしよう。

 

謝辞

文中でインスパンを否定するような表現をしたが、かくいう私も今はインスパン及びインスマンの恩恵を受けている。
インスパン及びインスマンの提供に関わる全ての皆様に、この場を借りて大いなる感謝の気持ちを表明したい。